「市区町村魅力度ランキング2022年」にて第8位となった金沢市。
旅行先としても人気ですよね。
実は私も金沢が好きすぎて1年前に移住しちゃったんです…!
金沢で堪能したいグルメのなかでも、海の幸や加賀棒ほうじ茶と並んで外せないのが“抹茶”ではないでしょうか。
実は金沢では街中に本格的な抹茶を飲むことができる場所が多くあります。
その理由は、金沢が茶道がさかんな土地だからです。
この記事では金沢と茶道の関係から、金沢市内で和の空間で本格的な抹茶と和菓子をいただけるお店、絶品抹茶スイーツをいただけるお店を紹介しています。
\金沢で宿泊するならココがおすすめ!/
\おうちで楽しめる抹茶スイーツもどうですか?/
抹茶体験ができる施設の一覧
金沢は茶道が盛んな土地で、抹茶を取り扱うお店も市内に多くあります。
そして金沢市の中でも、特に金沢城下(金沢城公園近く)に集中しています。
金沢駅から金沢城公園までは徒歩で30分ほどと少し距離がありますが、バスもあり、近くまで行ければさまざまなお店をまわることができます。
抹茶スイーツが食べられるお店一覧
いずれの店舗も近くに有料駐車場ありです。
趣ある和空間で抹茶体験10選!
1.寺島蔵人邸「乾泉亭」
寺島蔵人(1777~1837年)とは、加賀藩に仕え、農政と財政の分野で実務能力を発揮した中級武士です。
画家としても秀でた才能を持ち、独学で絵画を学び、「応養」という雅号を持っていました。
寺島蔵人邸は江戸中期の中級武士屋敷の風情を現代まで残している武家屋敷で、1974年に金沢市指定文化財史跡となっています。
屋敷内には蔵人本人の筆による水墨画の掛け軸などが展示されています。
庭園の樹齢300年以上のドウダンツツジが有名で、紅葉の時期には真っ赤な絨毯のように美しい景色を見ることができます。
寺島蔵人邸の茶室「乾泉亭」は、この屋敷の庭の池に水が入っていないことにちなんで付けられた名前で、この茶室でいただける和菓子の落雁は寺島家のために特別に製造されているもので、寺島家の三つ丸の家紋が入っています。
大樋焼の器も特注品で、器の外側には浦上玉堂の「乾泉」の文字が刻まれています。
寺島蔵人邸
【住所】石川県金沢市大手町10-3
【時間】9:30~17:00
(入館は16:30まで)
【料金】
一般 310円
65歳以上 210円
高校生以下 無料
【抹茶】一服350円
【撮影】展示室の撮影OK。
乾泉亭は抹茶を飲む人のみ入室可。
【駐車場】なし(近くに有料駐車場あり)
【公式サイト】武家屋敷 寺島蔵人邸
2.ひがし茶屋街志摩「寒村庵」
ひがし茶屋街の一角にある「志摩」は1820年に建てられた“お茶屋”の建物で、江戸時代のまま手つかずで残っている国指定重要文化財。
ここでいう“お茶屋”とはいうのはお茶を飲むところではなくて、芸妓が客をもてなす大人の社交場のことです。
2階が客間で、ベンガラ色の壁に春慶塗りの違い棚、金屏風に、天井が高く格調高い造りになっています。
落ち着いた赤の壁や青の絨毯が鮮やかで、江戸時代から残っている建物とは思えませんでした!
お座敷には琴や三味線などの遊芸に使う楽器がおいてあり、壁の色のせいかなんだか艶めいた空間でドキドキしました…!
1階は女将さんや従業員、芸子さんたちの部屋や台所になっており、台所の先にあるのが寒村庵です。
カウンター席に座って中庭を眺めてくつろぎながら抹茶をいただくことができます。
お菓子は生菓子と干菓子を選ぶことができます。
抹茶は苦みが少なく、飲みやすかったです!
カウンタータイプのお茶席は掘りごたつのように足を下せるようになっているので、正座が苦手でもゆっくりくつろげました✨
志摩
【住所】石川県金沢市東山一丁目13-21
【時間】
3~11月 9:30~17:30
12~2月 9:30~17:00
【料金】一般500円、小・中学生300円
【抹茶】
生菓子付き700円
お干菓子付き500円
【撮影】撮影OK。ただしスマートフォンのみ(ビデオ不可)
【駐車場】なし(ひがし茶屋街の有料駐車場あり)
【公式サイト】国指定重要文化財志摩
※文化財保護のため、手荷物等はコインロッカーに入れていただきます。
最小限の手荷物等でお越しくださいますようお願い申し上げます。
3.ひがし茶屋街「天野茶店」
ひがし茶屋街のメイン通りを少し入ったところにある「天野茶店」は、加賀藩主が金沢城に入城する際、名古屋市から移り住み、以来この地でお茶の焙煎と販売をしてきた老舗の日本茶専門店です。
店内には信楽焼の茶壷に入ったお茶がずらりと並び、現在でも注文が入るとその都度茶箱を出してきて、天秤でお茶を量って売るという昔ながらのスタイルを続けています。
新設された喫茶スペース「日本茶カフェ 和美茶美」では和を基調とした明るい雰囲気のカウンター席からお茶を入れてもらう様子を見ることができ、抹茶は自分で点てることもできます!
抹茶だけでなく、加賀棒茶や煎茶、加賀の紅茶などもいただくことができ、また日本茶を使ったスイーツも取り扱っています。
天野茶店
【住所】石川県金沢市東山1-3-35
【時間】9:00~18:00
【カフェ】10:00~17:00
【抹茶】選べる日本茶セット850円~
(お好きな日本茶とお菓子が選べます)
【駐車場】なし(ひがし茶屋街の有料駐車場あり)
【公式サイト】天野茶店
4.大樋美術館「年々庵」
大樋美術館は江戸時代より金沢で続く窯元“大樋焼”の茶道具を中心に展示する美術館です。
併設する大樋ギャラリー・茶室年々庵・庭園の設計は隈研吾さん、美術館の前庭“風庭”はいけばな草月流の三代目勅使河原宏さんによる作庭と命名です。
ミシュラン個人美術館の格付けで一つ星の認定を得ている、洗練された美しいデザインの美術館です。
茶室がある和風建築は、江戸時代末期に建築された加賀藩医・森快安の邸宅で金沢市指定保存建造物「旧森快安邸」でもあります。
この旧森快安邸には4つの茶室があり、
・「芳土庵」裏千家十一代玄々斎家元命名
・「陶土軒」裏千家十五代鵬雲斎家元設計/命名
・「松濤間」十八代前田利祐様命名
・「年々庵」建築家隈研吾氏設計/裏千家十五代鵬雲斎家元命名
このうち「年々庵」では歴代大樋焼の茶碗の中から好きなものを選んで、金沢の和菓子とともに抹茶をいただくことができます。
大樋ギャラリーでは大樋焼の作品も購入することができます。
大樋美術館
【住所】石川県金沢市橋場町2-17
【時間】9:00~17:00
【入館料】一般700円、小・中学生500円
(呈茶付:一般1,500円、小・中学生1,300円)
【呈茶券】1,000円
【駐車場】なし(近くに有料駐車場あり)
【公式サイト】大樋美術館
5.西田家庭園玉泉園「灑雪亭」
玉泉園は、江戸時代初期に加賀藩の上級武士だった脇田家初代直賢が造園を始め、四代九兵衛まで約100年を費やして完成させた庭園です。
兼六園よりなんと120年も古い庭園で、石川県指定名勝となっています。
明治時代初期に脇田家が金沢を離れたあとは西田家が庭園を受け継ぎました。
玉泉園は上下2段式の池泉回遊式庭園で、東滝を中心とした崖部分は1694年に刊行された『古今茶道全書』の「玉澗樣山水三段瀧圖」をもとにしているとされています。
この「玉澗様式」は幻の様式といわれ、全国で6例のみしか確認されていない大変珍しい様式です。
引用:玉泉園
玉潤様庭園の特徴は
1. 築山を2つ設けてある
2. 築山の間に滝を設けてある
3. 滝の上部に石橋(通天橋)を組んである
4. 石橋の上部は洞窟式になっている
玉泉園はこの4つの特徴が全て備わっています。
玉泉園の最上段にあるのが「灑雪亭」です。
灑雪亭の露地は裏千家の始祖・仙叟宗室の指導により造られ、茶室は1畳に台目2畳という利休のわびを尊ぶ簡素な間取りで、金沢市内に現存する最古の茶室と言われています。
灑雪亭では抹茶とお菓子をいただくのはもちろん、茶道体験をすることができます。
※3日前までに要予約
1服目はお点前を見て、2服目は自分でお茶を点ててみます。
また1服目には金沢銘菓、2服目には干菓子がつくので、金沢の和菓子文化も楽しむことができます。
玉泉園
【住所】石川県金沢市小将町8番3号
【時間】9:00~17:00
(12月は10:00~16:00)
【定休日】水曜日(祝日の場合は翌平日)
【冬季休園】12/25~翌年2月末
【入園料】大人700円
高校生・専門学生600円
小・中学生500円
【お抹茶体験】
大人1,500円
高校生・専門学生1,400円
小・中学生1,300円
【お点前付き茶道体験】
大人3,000円
高校生・専門学生2,900円
小・中学生2,800円
※茶道体験は3日前までに要予約
【駐車場】提携駐車場あり(「石川県兼六駐車場」)
【公式サイト】玉泉園
6.兼六園「時雨亭」
日本三名園のひとつである兼六園。
国の特別名勝にも指定されています。
江戸時代の代表的な大名庭園として、加賀歴代藩主によりつくられてきました。
兼六園は御殿や書院から見て楽しむ座観式の庭園ではなく、土地の広さを最大限に生かして大きな池や築山を築き、茶屋などを点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる廻遊式の庭園です。
兼六園の敷地は結構広いのですが、場所によってうっそうと木々が茂ったところと開けて眺めがよいところなど表情がコロコロと変わって、歩いていて飽きないんです!
カフェやお土産屋さんなども点在していて、休憩しながらのんびりとお散歩を楽しめるスポットです。
駐車場も周辺に多くあり、21世紀美術館や金沢城公園からのアクセスも抜群!
四季折々、さまざまな自然美が堪能できる兼六園ですが、雪から木の枝を守るために施される“雪吊り”は金沢の冬の風物詩としても有名です。
時雨亭は加賀藩五代藩主・前田綱紀が兼六園を作庭した頃からあった建物で、廃藩後一度撤去されてしまいましたが、平成12年に新しい庭園の完成とともに復元されました。
兼六園 時雨亭
【住所】石川県金沢市兼六町1
【時間】3/1~10/15 7:00~18:00
10/16~2月末 8:00~17:00
【時雨亭】9:00~16:30(最終受付16:00)
【入園料】大人320円
6歳以上18歳未満100円
65歳以上無料
抹茶730円(オリジナル生菓子付き)、煎茶310円(和菓子付き)
【駐車場】兼六園有料駐車場あり
【公式サイト】兼六園 時雨亭
7.金沢市立中村記念美術館
金沢市立中村記念美術館は、金沢で酒造業を営む実業家で、茶人でもある中村栄俊氏が創立した財団法人中村記念館に始まります。
金沢市街の中心にありながら、緑に囲まれ、小立野台から流れる水音が響く自然環境に恵まれたなかで、茶道と美術に親しむ憩いの場となっています。
所蔵品は茶道具、近世絵画、古九谷、加賀蒔絵など中村氏が収集した名品を中心に展示され、企画展のほか、茶会など多彩な行事を開催しています。
喫茶室では、茶室耕雲庵がある趣ある庭園を眺めながら、抹茶と和菓子をリーズナブルな金額で楽しむことができます。
金沢市立中村記念美術館
【住所】石川県金沢市本多町3-2-29
【時間】9:30~17:00(受付は16:30)
【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、12/29~1/3、展示替え期間
【観覧料金】一般310円
65歳以上210円(祝日無料)
高校生以下無料
【茶菓券】350円
【駐車場】あり
【公式サイト】金沢市立中村記念美術館
8.武家屋敷跡野村家「不莫庵」
野村家は、1583年、前田利家が金沢城に入城した際、直臣として十一代にわたって御馬廻組組頭、各奉行職を歴任した一家です。
石畳や土壁など、格式ある建物と風情のある庭園が調和していて、当時の面影が今も色濃く残る長町武家屋敷跡のなかで、唯一、一般公開されている建物です。
2009年発行の外国人観光客向けガイドブック『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』では二つ星として紹介され、米国庭園専門誌の2003年度日本庭園ランキング3位に選ばれるなど、世界が認めた日本庭園なんです。
上段の間にある、加賀藩お抱え絵師によって描かれた襖絵や野村家伝来の刀剣・甲冑は必見です。
格式高い建物の中ももちろんだけど、やっぱり世界に認められた日本庭園が見どころ!
木々や低木、コケなど緑で彩られた庭園の中、美しく配置された池を泳ぐ鮮やかな色の鯉がすごく絵になっていました!
マイナスイオンたっぷりでなんだかちょっと涼しく感じたな~
ずっと軒先に座って鯉を眺めていたいくらい癒しスポットです!
2階に位置する茶室・不莫庵では世界が認めた日本庭園を眼下に眺めながら抹茶をいただくことができます。
2階の不莫庵は、普段は見学自由なのですが、抹茶を頼むと茶室を15分だけ貸し切りにしてもらえます。
私たちが行ったとき(10月)は、茶室の窓が開いていて、澄んだ青い空と清々しい緑を目で楽しみながら、柔らかな風を肌に感じてとてもリラックスできました。
日本庭園を2階から見下ろせる場所というのも少ないので、貴重な体験ができると思います!
武家屋敷跡 野村家
【住所】石川県金沢市長町1丁目3−32
【時間】4~9月 8:30~17:30
10~3月 8:30~16:30
(入館は閉館の30分前まで)
【休館日】12/26,27,1/1,2
【入場料】大人550円
高校生400円
小中学生250円
【抹茶】300円(干菓子付き)
【駐車場】あり
【公式サイト】武家屋敷跡 野村家
9.金沢城公園「玉泉庵」
1583年、前田利家が金沢城に入城してから本格的な城づくりが始められました。
金沢城はキリシタン大名として知られる高山右近を招き、築城の指導を仰いだとされています。
国の重要文化財にも指定されている「石川門」「三十間長屋」「鶴丸倉庫」など見どころが豊富な園内ですが、庭園もまけていません。
金沢城の庭園・玉泉院丸庭園は三代藩主・前田利常による作庭を始まりとし、五代・綱紀や十三代・斉泰などの歴代藩主により手を加えられながら、現在の形となりました。
庭園は池泉回遊式の大名庭園で、池底から周囲の石垣の最上段までの高低差が22mもあり、滝と一体となった色紙短冊積石垣などの意匠性の高い石垣群が庭を構成しており、他に類を見ない、立体的な造形で独創的な庭園となっています。
兼六園ほどではないですが、大名庭園にしてはかなり広いです!
高低差がある庭園なので、下から見た景色と上から見た景色が全然違います!
ライトアップも幻想的ですごくきれいでした。
兼六園、尾山神社からも近く、多くの人が訪れている人気のスポットです。
江戸時代には庭を整備管理する役所があった場所に休憩所「玉泉庵」が整備され、室内からは玉泉院丸庭園を一望することができます。
和室では抹茶と季節ごとのオリジナル上生菓子をいただくことができます。
庭園のド真ん前で景色を見るのに特等席でした!
冬は大きな窓がしまっており、暖かい空間で抹茶とお菓子をいただくことができます。
隣との間隔も広く、気兼ねなくくつろぐことができました!
玉泉庵だけのオリジナル和菓子はちょうどいい甘さで抹茶とよく合っていました。
金沢城公園
【住所】石川県金沢市丸の内1-1
【時間】
3/1~10/15 7:00~18:00(退園時間)
10/16~2月末 8:00~17:00(退園時間)
令和5年度は毎日21時までライトアップ(夜間開園)を開催
【玉泉庵】9:00~16:30(最終入館16:00)
(12:00~13:00の間、清掃のため入館できません)
12/29~1/3はお休み
【入園料】無料
【抹茶】730円(オリジナル上生菓子付き)
【駐車場】有料駐車場あり
【公式サイト】金沢城公園
10.料亭大友楼「茶寮 一井庵」
創業は天保元年(1830年)、初代大友儀左衛門は前田家三代利常の頃に加賀藩の御膳所御料理方を務め、以後、代々加賀藩の料理人として勤めていました。
いつからか近江町市場へ魚介野菜等を持ち込む人達の腰掛け茶屋を兼業するようになったのが料亭の始まりです。
築250年の料亭にある茶室「一井庵」は、もともと加賀藩の茶道の教授所で、武家のたしなみとして茶道を教えていた家柄の建物です。
風格あるたたずまいの茶室では庭を眺めながら、料亭の職人が作る甘味とともに抹茶をいただくことができます。
料亭大友楼
【住所】石川県金沢市尾山町2-27
【営業時間】11:00~16:00(L.O.15:30)
【定休日】水曜日
※平日完全予約制
※席が限られているため、来店前に一度お電話くださいますようお願いします。
【電話】料亭 076-221-0305
【抹茶のセット】990円~
【駐車場】有料駐車場あり
【公式サイト】料亭大友楼 一井庵
金沢でしか堪能できない!抹茶スイーツ9選
本格的な抹茶もいいですが、抹茶スイーツもチェックしておきたいところですよね。
金沢に来たら食べておきたい絶品抹茶スイーツ10個をピックアップしてみました。
1.お座敷カフェ「久連波」の抹茶だんご
ひがし茶屋街にある「久連波」は加賀友禅の着物レンタルも行っているお座敷カフェです。
「久連波」抹茶スイーツメニュー
・抹茶だんご 600円
・抹茶ソフトクリーム 400円
・抹茶パフェ 900円
・抹茶くず湯 900円
抹茶スイーツのほかにも加賀棒茶ソフトクリームや加賀棒茶パフェ、上生菓子と抹茶のセットや抹茶小倉ホットサンドなんてメニューもあります。
こちらの上生菓子は近所の「吉はし」さんのもので、「吉はし」さんでは上生菓子の店頭販売はなく、予約販売しかされていない、個人ではなかなか購入しづらいお菓子を食べることができます。
久連波
【住所】石川県金沢市東山1-24-3
【電話】076-253-9080
【時間】10:00~18:00
【定休日】水曜日
【駐車場】ひがし茶屋街有料駐車場あり
【公式サイト】久連波
2.「やなぎ庵」の抹茶ティラミスパフェ
やなぎ庵は、金箔や金箔をあしらった商品を取り扱う「箔一」が手がける和カフェです。
ひがし茶屋街の一角にある、伝統工芸品などを展示販売している「金澤東山しつらえ」の2階で営業しています。
こちらの建物は築200年の歴史があるようで、和と洋がミックスされた雰囲気の内装はレトロでおしゃれな空間となっています。
茶房やなぎ庵の抹茶スイーツメニュー
・抹茶づくし 1,600円
・上生菓子と抹茶のセット 1,100円
抹茶づくしはマスカルポーネと生クリームを合わせた和風のティラミスパフェです。
上生菓子と抹茶のセットは、伝統工芸品の茶碗と金沢の和菓子を堪能することができます。
抹茶パフェをいただきました。
抹茶とマスカルポーネの相性が抜群♪
思ったより大きかったですが、ぺろりと食べられるくらい具材が豊富で飽きませんでした!
ひがし茶屋街の大きな広場に位置しているため眺めも最高!
入店待ちの行列ができていることも多いので、できれば予約した方がスムーズに入れます!
\混雑時もスムーズに!/
やなぎ庵
【住所】石川県金沢市東山1丁目13-24
【電話】076-251-8899
【時間】10:00~11:30/12:30~17:00(L.O.16:30)
【定休日】木曜日、1/1
【駐車場】ひがし茶屋街有料駐車場あり
【公式サイト】箔一
3.「懐華樓カフェ」の抹茶パフェ
懐華樓はひがし茶屋街にある1820年建築の金沢指定保存建造物です。
昼は広く一般に公開されていますが、夜は一見さんお断りの一客一亭の華やかなお座敷が今でも上げられています。
建物内にある懐華樓カフェでは、囲炉裏のある昔ながらの、しかし洗練された空間で優雅なひとときを過ごすことができます。
兼六園にある見城亭と姉妹店で、見城亭でも抹茶スイーツをいただくことができます。
(見城亭:石川県金沢市兼六町1-19/10:00~16:30/水曜休業)
この日は黄金くずきりをいただきました。
器を開けると黒蜜に浮かんだ光輝く1枚の金箔が…!
甘~い黒蜜に絡めたつるつるとした触感のくずきりが絶品!
抹茶パフェと迷って、黒蜜に金箔がすごく映えててくずきりを選んだのですが、目もお腹もとても満足でした!!
黄金くずきりもおすすめです✨
懐華樓カフェの抹茶スイーツメニュー
・野田屋茶店 厳選抹茶パフェ 1,700円
・野田屋茶店 厳選黄金抹茶パフェ 2,600円
・野田屋茶店 厳選抹茶(生落雁付き) 1,100円
抹茶メニューのほか、金箔を浮かべたくずきりやぜんざい、金箔を贅沢に浮かべた黄金珈琲など金沢らしいメニューが堪能できます。
懐華樓カフェ
【住所】石川県金沢市東山1-14-8
【電話】076-253-0591
【時間】10:00~17:00
【定休日】水曜日
【建物見学料】大人750円、小・中・高生500円
【駐車場】ひがし茶屋街有料駐車場あり
【公式サイト】懐華樓
4.「餡屋musubu」の抹茶どらパン
餡屋musubuは和菓子が有名な金沢の「和菓子 村上」が経営する古民家カフェです。
東山地区で一番古い建物を改装した店内はレトロで落ち着く空間となっています。
こちらのお店では先にカウンターで注文をし、会計を済ませてから席につくシステムになっています。
人気のメニューはふんわり焼き上げたどら焼きのパンケーキです。
金澤クリームどらパンにはわらび餅、抹茶、ベリーの3種類があり、いずれも濃厚な生クリームにオリジナルの具材が盛りだくさんな一品です。
餡屋musubuの抹茶メニュー
・金澤クリームどらパン[抹茶] 880円
・白玉抹茶 715円
・ひがし茶屋街セット(抹茶付) 1,210円
こんなにボリュームたっぷりなのに、1,000円でおつりがくるのはうれしいですね。
餡屋musubu
【住所】石川県金沢市東山1丁目13-5
【電話】076-208-5039
【時間】平日 10:00~17:00(L.O.16:30)
土日祝 10:00~17:30
【定休日】不定休
【駐車場】ひがし茶屋街有料駐車場あり
【公式サイト】和菓子 村上
5.「茶和々」の抹茶わらび餅
兼六園、金沢城公園のほど近くにある「茶和々」。
まず目を引くのは店頭の抹茶わらび餅のタワー!
店内でも持ち歩きでも絶品抹茶わらび餅がいただけます。
驚くのは抹茶スイーツのメニュー数です。
茶和々の抹茶スイーツメニュー
・抹茶 本わらび餅(カップ入り) 280円
・濃茶チーズスフレ 330円
・お抹茶ソフトクリーム 400円
・お濃茶ソフトクリーム 500円
・抹茶大福もち 280円
・抹茶 生どら焼き 250円
・抹茶ダクワーズ 200円
わらび餅はもちろん、抹茶ソフトは4段階の濃度を選ぶことができるんです。
他にも“溶けないアイス”で有名な「金座和アイス」もこちらで購入できます。
茶和々
【住所】石川県金沢市兼六町2-12
【電話】076-254-1156
【時間】9:30~17:30
【定休日】年中無休
【駐車場】兼六園駐車場あり
【公式サイト】茶和々
6.「つぼみ」の抹茶パフェ
金沢城の近くに位置するつぼみでは、金沢城の外堀の石垣を臨みながら、落ち着いた空間で抹茶スイーツをいただくことができる甘味処です。
つぼみの系列店の日本料亭『穂濤』は2回連続でミシュラン2つ星を獲得した名店です。
つぼみでも素材やおもてなしへのこだわりを感じることができます。
つぼみの抹茶スイーツメニュー
・つぼみ特製 抹茶パフェ 880円
・自家炊き柔らか寒天 白玉クリームあんみつ 880円
つぼみ
【住所】石川県金沢市柿木畠 3-1
【電話】076-232-3388
【時間】11:00~18:00
【定休日】水曜日
【駐車場】近くに有料駐車場あり
【公式サイト】つぼみ
7.「チャノキカナザワ」の抹茶クレープ
素材にこだわった多種多彩なクレープと珍しいドリンクが人気の中国茶専門カフェです。
チャノキカナザワではタピオカミルクティーに台湾茶の中でも希少な「蜜香紅烏龍茶」を使用するなど茶葉にこだわっています。
タピオカミルクティーと並んで人気なのが、トッピングにプードルのクッキーが乗った見た目も可愛らしい「ちゃのきクレープ」です。
生地とトッピングを自由にカスタマイズできます。
抹茶生地にあんバターや白玉、黒蜜わらび餅に抹茶ブラウニーなど最高の組み合わせを探してみてください。
チャノキカナザワ
【住所】石川県金沢市竪町101-1 宮下ビル1F
【電話】076-255-6564
【時間】12:00~18:00
【定休日】水曜日
【駐車場】近くに有料駐車場あり
【公式インスタグラム】チャノキカナザワ
8.「甘味処 漆の実」の抹茶クリームぜんざい
甘味処 漆の実は、「高級ブティックにある洒落たティールーム」をイメージした、広坂通りの四季折々の景色と上質な和スイーツを堪能できる甘味処です。
金沢市役所のお隣に位置する建物は、1階は漆器屋「能作」さん、その4階に甘味処 漆の実があります。
「能作」ではなんと蒔絵体験も行っています。
人気メニューの抹茶クリームぜんざいは、大粒の能登大納言あずきを使用し、甘さを抑えた濃厚な抹茶アイスがアクセントになっている贅沢な一品です。
漆の実抹茶メニュー
・抹茶クリームぜんざい 840円
・吉はしのお菓子 抹茶つき 800円
・抹茶みつの葛きり 840円
甘味処 漆の実
【住所】石川県金沢市広坂1丁目1番60号 能作ビル4階
【電話】076-263-8121
【時間】平日・土 11:00~18:30
日・祝 10:00~18:30
【定休日】水曜日(祝日の場合は通常営業)
【駐車場】近くに有料駐車場あり
【公式サイト】甘味処 漆の実
9.「KISSA&Co.」の抹茶パフェ
「KISSA & Co.」は金沢市上堤町にある禅と茶がテーマの「KUMU 金沢」に併設されている日本茶カフェです。
「KISSA & Co.」の店名は禅語の「喫茶去」からきているそうです。
木組みの天井の洗練された空間に、こだわって選ばれた地元作家の家具や茶道具が並びます。
和パフェは、ボリューミーなアイスや小豆、白玉、クリームなどに濃いめの抹茶をかけていただく贅沢なパフェです。
KISSA & Co.の抹茶メニュー
・KUMU特製金沢和パフェ 1,330円
・選べる抹茶アフォガード 800円 ※期間限定
・和菓子(単品オーダー不可) 210~410円
抹茶スイーツのほか、抹茶ビールや抹茶ハイボール、抹茶ジントニック、抹茶日本酒なんて変わり種抹茶メニューもあります!
KISSA & Co.
【住所】石川県金沢市上堤町2-40
【電話】076-282-9600
【時間】11:00~23:00(22:00L.O.)
【定休日】無休
【駐車場】近くに有料駐車場あり
【公式サイト】KISSA & Co.
おまけ~なぜ金沢で抹茶?~
なぜ金沢で抹茶?と思う方もいるかもしれませんが、実は加賀藩(石川県)と茶道には古くから深いつながりがあるのです。
↓茶道の詳しい歴史についてはこちら
加賀藩と茶道のつながり
ときは14世紀・室町時代まで600年ほどさかのぼります。
中国から輸入された高価な美術品をながめながら抹茶を飲む“茶の湯”に「禅」の精神が取り入れられ始めます。
この“茶の湯”を織田信長が政治に利用し始めます。
功績を上げた者に茶会の開催を許可したり、高価な茶道具を与えるなど、茶の湯は瞬く間に広がり、戦国武将たちは茶の湯に熱中していくことになります。
このとき織田信長の茶を支えたのは、茶の湯に堪能であった千利休でした。
茶の湯に熱中したのは、加賀藩主を務めた前田家も例外ではありません。
前田家初代利家も千利休に茶の湯を学び、その後2代利長、3代利常も茶の湯をたしなみました。
そして1652年、3代利常は小松城に隠居をすると、千利休の孫・仙叟宗室(利休の子・千宗旦の四男/裏千家の始祖)を召し抱え、茶の湯文化の保護・奨励に努めました。
仙叟は利常の家臣はもちろん、城に出入りする商人や町人にも茶道を教えたため、加賀は茶の湯文化が根付く地域となりました。
普及した和菓子文化
そして茶の湯が石川県内に広がるにつれて、茶の湯に欠かせない和菓子も普及していきました。
加賀で和菓子が普及・浸透した要因として、信仰心の厚さが挙げられます。
真宗王国といわれた加賀の人々は、仏事を大事にしており、法要の際には落雁やまんじゅう、最中などのお菓子が盛大に供えられました。
法要のあと、供えられたお菓子は庶民にふるまわれたため、庶民にも和菓子が広く普及することとなりました。
現在でも金沢市は日本三大和菓子処とされ、人口当たりの和菓子店の件数は京都に次いで全国2位、1世帯あたりの和菓子購入金額は全国1位となっています。
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